第七回「ル・ミリュウ鎌倉山」

 

鎌倉で出会うこころの癒し」第7回目は

鎌倉山にある素敵なカフェ「ル・ミリュウ鎌倉山」です。

ここへは鎌倉駅から鎌倉山行きのバスに乗り約30分、

見晴バス停で降りてすぐのところにあります。

ここのオススメポイントは何と言っても素晴らしい景色が見られる屋上テラスです。

 

 

鎌倉山の緑が目の前いっぱいに広がり、

遠くに七里ガ浜の海も見えます。

このテラス席で美味しいケーキをいただきながらゆったり寛ぐと、

普段の嫌なことも忘れてしまいそう…

自然の中、とっても癒される空間です。

 

 

 

ここで山の中の緑を見つめていると、

つくづく自然って、

本当にいろんな色…

しかも原色ではなく微妙な色合いが

いくつも折り重なっているなぁと感じます。

 

 

山の緑だけでなく、

自然は季節の移り変わりや光の具合などによって、

人にはなかなか出せない色のグラデーションを私たちに見せてくれますよね。

人は自然から受け取った何とも言えない曖昧なニュアンスの色彩について、

とても美しいと感じ、

心惹かれるのですが、

人の心は時々「曖昧さ」を嫌がり、

白か黒か」をはっきりさせたくなる時があります。

「私のこと、好きなの?嫌いなの?」とか

「親友だと思ってたのに、あの子と仲良くしてるから、もう親友じゃない」とか…

逆に「ちゃんとできなかったから、もう〇〇さんには嫌われてしまって会えない」とか…

人間関係に白黒つけたくなりがちです。

この「白黒思考」はどこから来ているのでしょうか…

 

 

新生児の赤ちゃんは、

泣くとミルクをくれたりおしめを替えてくれたりするのは「良いお母さん」、

泣いてもすぐに対応してもらえないのは「悪いお母さん」とそれぞれ別の者と認識するそうです。

それが成長する中で少しずつ「同じお母さんなんだ」と認識できるようになる…

1つの者に「白、黒」が混在すること…「曖昧さ」を初めて受け入れていく瞬間です。

でも、これってとっても難しい作業ですよね。

大好きな人が自分にとって不快なこともするんだ

矛盾した2つの感情を1つにして受け入れていく訳ですから。

それでも「お母さんは何があってもちゃんと見守ってくれるんだ」

という基本的信頼を心に持つことで、

その葛藤を乗り越えることが出来るようになります。

 

 

しかしお母さんとの密な関係から、

今度は社会に出て行くようになっても

この葛藤は続きます。

大好きな友達に嫌な気分にさせられたり、

信頼していた先生に怒られたり…

同じ1人の人の中に複雑な感情が生まれ、

葛藤起こり、

それを受け入れていく作業…

白黒を曖昧な色合いのグラデーションにする作業」は大変です。

そうやって人は苦しみながらも

他者は自分の全てを受け入れてくれる訳ではない」ことを知り、

それでもそんな他者から少しずつ幸せを貰えること…

「貰える」か「貰えない」かの2択ではないこと…

完璧でなくても良いと感じられる感覚…を育みながら、

生きる喜びにつなげていけるようになっていくのかもしれません。

 

 

でも、その作業が思うようにいかない時、

なかなか「白黒思考」から抜け出せなくなってしまいます。

そして、この白黒思考は生き辛さに繋がります。

白か黒かに捉われ、相手に期待し過ぎたり、

願いが叶わないと切り捨てたり、

価値観に合わないと罰したりする人間関係を続けていくと、

孤独になり、自分自身も息苦しくなってしまうからです。

もし、あなたが身近な人間関係でイライラしていたり、

悩んで落ち込んでいたら、「白黒思考」になっていないかな?

と振り返ってみてくださいね。

人は良い部分も嫌な部分も持っています。

それは自分も同じ。

「完璧にやらないと認められない」と思い込んでいませんか?

そんなことはありません。

失敗をしない人なんていないんです。

人はこんな葛藤を繰り返しながら

はっきりとはわからないもの」を受け入れていくたびに、

豊かで成熟した人格に近づいていけるのかもしれません。

 

 

人間関係に疲れたら、

鎌倉山の素敵なカフェを訪れてみてください。

テラスから見える山々の緑に癒されながら、

今回のお話をふと思い出してみてくださいね。

 

 

KEY MEMORY KAMAKURA STORE

キーメモリー鎌倉長谷

住所:〒248-0016

鎌倉市長谷2-15-7

営業時間:10:00~18:00

TEL:0467-91-0719

定休日:水曜日(2019年9月より定休日なし)